3.東海道53次の将来へ向けて<考察>
東海道五十三次を一度歩いみて、これはとてもおもしろかった。なぜだろう?歩いての旅はこれがはじめてだったからであろうか?
江戸時代270年間の最重要街道であったという歴史も感慨深い。道中は、たくさんの石碑、寺、神社、石畳道そして松並木があった。
歩きながら見る町並みをはじめ海や山の眺めもある。そしてゆっくり考え事もできる。ほとんどの移動手段が、車、電車、飛行機とどんどん高速化していくなかで、歩く旅の素晴らしさを私自身はじめて分かったと思う。
私には、東海道五十三次には大きな再発展のチャンスが眠っていると思えてならない。こんな素晴らしい歴史の道に旅人が訪れないのは、おかしいではないか?
もっと世界からバックパッカーがたくさんやってきて、旧東海道約500kmを挑戦してもおかしくないのではないか?
もし、私に資本があるなら、ぜひやってみたいことがある。それは、各宿場町に宿を再整備すること−東海道53次に旅人が訪れられる素地を作ることである。
まず、中高年や学生など時間に余裕がある層の人々には、もちろん東海道五十三次を挑戦してもらいたいが、それを超えて海外のバックパッカー達に「東海道五十三次」を紹介し、挑戦してもらいたいと思っている。
そして「不思議な経済大国日本」を歩きながら感じてもらいたい。東海道五十三次には、シルクロードにも負けない歴史と魅力が隠れていると感じる。合計約500kmという距離も、数週間かけて長期休暇をとる欧米の旅行者にとって、長くもなく短くもない距離だと思う。
特に富士山や芦ノ湖、各都市のお城は十分訪れるに値するにちがいない。
そのために整備しなければいけない宿の形態は、これまでの旅館と少し変えなければいけない。
具体的には、
・内装はどうであれ、全室シャワーとトイレ(洋式)付の洋室にしなければならない。
・アメリカの安モーテル並の値段一泊30ドル(約3000円)まで料金を抑える必要がある。
・一階はコンビニエンスストアとし、旅人が休憩できる環境を設けると同時に店員がフロント業務や部屋の掃除を兼ねることにより、コンビニで収益をあげながらも人件費を抑制するスタイルにする。
各宿場町の本陣近辺の土地の使用状況から、駐車場をつけるのは難しいし特に歩きの旅行者をターゲットにしているので、駐車場はなくてもいいと思っている。
とにかく実際に東海道五十三次を歩いてみて、素泊まりだけでも日本の宿は値段が高い。そして、宿の中で酒を買うと、通常の2倍近い値段で同じものを飲まなければいけない。宿泊料金もあまりはっきりと示されていないところが多く、いきなりだと入りにくい。
こんな状況では、連泊が必須の東海道五十三次を歩く人は絶対増えていかない。
これから先も東海道五十三次ついて考えていきたいと思います。